5分でわかるアコムのローン基準&最短でお金を借りる方法
生活費や冠婚葬祭などの急な出費があるときに、頼りになる便利なサービスといえばカードローンですよね。
お金を借りるときに真っ先に思い浮かぶのが「アコム」という方も多いのではないでしょうか。
アコム株式会社は、日本の消費者金融業界を長年リードする大手貸金業者として知られており、これまで延べ1,000万人がアコムを利用していることからも人気の高さがうかがえます。
とはいえ、未だに消費者金融=借金というイメージが強いため、「返せなくなったらどうしよう…」とか「取り立てが怖そう」「利息って高いんでしょ?」といったように、お金を借りるときにはなにかと不安がつきものですよね。
この記事では、FP(ファイナンシャル・プランナー)の資格を有する筆者が、アコムのローン基準や最短でお金を借りる方法について初心者にもわかりやすく解説します。
アコムの貸付条件
カードローン市場で最も知名度のあるアコムですが、だからといって誰でも簡単にお金を借りられるわけではありません。
カードローンの利用には所定の審査がありますので、まずは審査を通らなければお金を借りられません。
アコムに限りませんが、カードローンの審査では収入の高さよりも安定性が重視されるというのはご存知でしょうか?
安定しているというのは、毎月1回以上の定期的な収入がある状態をいいます。例えばアルバイトでも毎月1回以上の給与を得ていればそれは安定収入と定義されます。
そのため、自身にまったく収入のない専業主婦や無職の方、20歳未満の未成年者は、いくらお金に困っていたとしてもアコムからお金を借りられないのです。
そのような基本も知らずに「アコムだったら誰でもお金を借りられるだろう」という安易な気持ちで申し込みをした結果、あっけなく審査で落とされてしまうケースも珍しくありません。
アコムに申し込みをするのであれば、最低限のルール(貸付条件)くらいは知っておきましょう。
貸付条件や商品概要を見れば、アコムがどのような人を対象に貸付けを行っているのかがわかります。
下表では、アコムの申込基準や貸付条件などの基本事項を、見やすいように一覧表にまとめてみました。
商品名 | アコムのカードローン |
---|---|
貸付対象者 | 20歳以上69歳以下の安定した収入と返済能力を有する方で、アコムの基準を満たす方。 |
契約極度額 | 1万円~800万円 |
貸付利率(実質年率) | 3.0%~18.0% |
遅延損害金(年率) | 20.0% |
審査スピード | 最短30分 |
即日融資 | 最短1時間 |
申込方法 | インターネット、店頭窓口・自動契約機(むじんくん)、電話、郵送 |
借入方法 | 振込、アコムATM、提携ATM(金融機関・コンビニ等)、店頭窓口 |
返済方法 | インターネット、アコムATM・提携ATM、振込・口座振替(自動引き落とし)、店頭窓口 |
返済方式 | 定率リボルビング方式 |
各回の返済期日 | 1回の支払につき35日以内または毎月払い |
各回の返済金額 | ・契約極度額30万円以下の場合 借入金額の4.2%以上 ・契約極度額30万円超の場合 借入金額の3.0%以上 ・契約極度額100万円超の場合 借入金額の3.0%以上 借入金額の2.5%以上 借入金額の2.0%以上 借入金額の1.5%以上 |
返済期間・返済回数 | ・返済金額4.2%以上の場合 最終借入日から最長3年0ヵ月・1~31回 ・返済金額3.0%以上の場合 最終借入日から最長4年11ヵ月・1~51回 ・返済金額2.5%以上の場合 最終借入日から最長5年9ヵ月・1~60回 ・返済金額2.0%以上の場合 最終借入日から最長8年7ヵ月・1~89回 ・返済金額1.5%以上の場合 最終借入日から最長9年7ヵ月・1~100回 |
申し込みに必要な書類 | 運転免許証、保険証、パスポート等 |
担保・連帯保証人 | 不要 |
無利息サービス | 30日間金利0円サービス |
アコムの強み・弱み
カードローンはお金を借りられる便利なサービスですが、カードの発行元によってその特徴は異なります。
例えば、アコムは消費者金融ですので銀行カードローンに比べると金利は割高に設定されており、銀行からお金を借りるよりも利息の負担は大きくなります。
利息の負担を1円でも安くしたい方にとっては、金利の高さはアコムの弱みだと感じるでしょう。
しかし、金利が低いということは、それだけ貸倒れのリスクが低い人でなければ審査を通過できないことを意味するので、金利を重視するほど審査の難易度は高くなります。
そもそも、ろくに計算もせずに表示上の金利のみでなんとなく低いほうがいいと判断している方も多いのではないでしょうか?
例えば、希望の借入金額が10万円前後かつ借入期間が3か月以内の短期なら、低金利といわれる銀行カードローンとアコムを比べてもそれほど利息に差はありません。
まとまった資金が必要であれば金利は無視できませんが、お金の使い道が次の給料日までのつなぎや生活費の補填などの少額の資金であれば、それほど金利にこだわる必要はないのです。
一方、銀行カードローンにはないアコムの特徴として「即日融資」があります。
即日融資というのは、申し込んだその日のうちにお金を借りられるサービスの総称です。早急にお金が必要になったときにも、即座に対応してくれるのは嬉しいですよね。
現在、銀行では自主規制によりカードローンの即日融資が停止(無期限)されていますので、申し込みから借り入れまでをその日のうちに完結させたい場合には、アコムなどの限られた消費者金融しか取り扱いがないというのが現状です。
アコムが即日融資に強い理由のひとつに「最短30分審査」があります。銀行カードローンの場合は、最短でも翌営業日以降での審査回答となりますので、実際の融資までには数日程度かかる見込みです。
アコムは業界No.1のシェアを誇る大手の金融会社なので、即日融資の実績やノウハウも他社に比べて豊富です。
急いでお金を借りたいときや借入先に困ったときは、アコムに相談だけでもしてみるといいでしょう。
アコムの審査通過率
「アコムに申し込んだ人のうち、何人が審査に通ったのか?」を知るための指標の一つに成約率や新規貸付率(以下、審査通過率)があります。
審査通過率とは、簡単にいえば申込者数に対する審査通過者の割合です。単純に審査通過率が高いほど審査を通過できた人も多いと考えることができます。
アコム株式会社の公式サイトには、株主・投資家向けに経営成績や財政状態などを記したデータブックが公表されており、その中にアコムのローン事業における審査通過率の情報が記載されています。
下表は、アコムの直近2か月の審査通過率をまとめたものです。
期間 | 新規貸付率 | 新規申込数 | 新規顧客数 |
---|---|---|---|
2021年10月 | 41.5% | 50,006件 | 20,729件 |
2021年11月 | 44.3% | 50,377件 | 22,319件 |
アコムの審査通過率は、直近2か月で41.5%~44.3%で推移していますね。上記のデータを見る限りでは、2~3人に1人が新規の顧客としてアコムと契約している計算になります。
アコムには多重債務者や破産者、無職の方からの申し込みも一定数いると考えられますので、それらを差し引くと通過率はさらに上がるのではないでしょうか。
アコム以外の消費者金融の審査通過率も気になったので調べてみました。
直近のデータによると、プロミスの成約率が40.7%(2021年11月度)、アイフルの無担保ローン新規成約率が31.1%(2021年10月度)となっていることから、データ上ではアコムのほうが有利だと判断できます。
アコムの金利(貸付利率)
アコムのカードローン金利は、実質年率3.0%~18.0%に設定されており、金利は契約極度額(利用可能枠)に応じてアコムが決定します。
金利の早見表を作成したので参考にしてください。
ご契約極度額 | 1万円~ 99万円 |
100万円~ 300万円 |
301万円~ 500万円 |
501万円~ 800万円 |
---|---|---|---|---|
貸付利率(実質年率) | 7.7%~18.0% | 7.7%~15.0% | 4.7%~7.7% | 3.0%~4.7% |
アコムを含むすべての消費者金融は、利息制限法や貸金業法に基づき元本の額に応じて金利の上限を定めています。
利息制限法では、下表の利率により計算した金額を超えるときは、その超過部分について無効となりますが、さらには貸金業法により行政処分の対象となるため、闇金のようにあとから法外な利息を請求されることはないので安心してください。
元本の額 | 制限利率 |
---|---|
10万円未満 | 年率20.0% |
10万円以上100万円未満 | 年率18.0% |
100万円以上 | 年率15.0% |
気づいた人もいるかもしれませんが、大手以外の中小消費者金融(いわゆる街金)などでは、利息制限法の上限金利(年20.0%)でお金を貸付ける業者も数多く存在するのですが、アコムであれば1万円だけ借りたいときでも年18.0%の金利でお金を借りられるので、ローカルな金融会社よりも少しだけ利息の負担が軽くなります。
その点も他社との違いとして覚えておくとよいでしょう。
アコムの利息
アコムからお金を借りるときに気になるのが返済時に支払う利子・利息ですよね。
下表は、アコムから実質年率18.0%で10万円を借りて、30日ごとに1万円ずつ返済する場合の利息シミュレーションです。
返済回数 | 各回の返済額 | 元金 | 利息 | 残高 |
---|---|---|---|---|
1 | 10,000円 | 8,500円 | 1,500円 | 91,500円 |
2 | 10,000円 | 8,628円 | 1,372円 | 82,872円 |
3 | 10,000円 | 8,757円 | 1,243円 | 74,115円 |
4 | 10,000円 | 8,889円 | 1,111円 | 65,226円 |
5 | 10,000円 | 9,022円 | 978円 | 56,204円 |
6 | 10,000円 | 9,157円 | 843円 | 47,047円 |
7 | 10,000円 | 9,295円 | 705円 | 37,752円 |
8 | 10,000円 | 9,434円 | 566円 | 28,318円 |
9 | 10,000円 | 9,576円 | 424円 | 18,742円 |
10 | 10,000円 | 9,719円 | 281円 | 9,023円 |
11 | 9,018円 | 9,023円 | 135円 | 0円 |
累計 | 109,158円 | 100,000円 | 9,158円 | 0円 |
※借入日から30日ごとに返済した場合の目安。
※アコムの返済期日は、契約内容によって異なります。
銀行カードローンの平均的な金利が年14.6%前後なので、それに比べるとアコムの金利は高いように感じるかもしれません。
しかし、10万円以内の少額融資かつ1か月~3か月ほどの短期間での返済であれば、それほど利息に大きな差はありません。
下表は、アコムと銀行カードローンでそれぞれの最高金利で5万円を借りて、毎月1万円ずつ返済していったときの返済総額シミュレーションです。
カードローン | 金利(年率) | 返済回数 | 返済総額 |
---|---|---|---|
アコム | 18.0% | 6回 | 52,375円 |
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 | 14.6% | 6回 | 51,905円 |
楽天銀行スーパーローン(カードローン) | 14.5% | 6回 | 51,891円 |
みずほ銀行カードローン | 14.0% | 6回 | 51,824円 |
みずほ銀行カードローンとアコムの金利差は4.0%もありますが、借入金額が5万円だと返済総額は551円程度の差しかありませんでした。
もちろん、毎月の返済額を1万円より少なくすると、その分だけ返済期間も長期化するので、アコムで負担する利息の金額は大きくなるので注意しましょう。
銀行カードローンのほうがアコムに比べて金利水準が低いので、借りる金額は同じ5万円でも、審査は銀行カードローンが一段階厳しくなります。
また、銀行カードローンの契約極度額は最低10万円からなので、たとえ3万円だけ借りたい場合でも10万円の借入枠で審査が行われるため、そもそも銀行カードローンというのは、少額の融資には向いていません。
お金に困っている場合、すぐに返済できないというケースも十分に考えられます。そこでアコムでは、はじめての方を対象に「30日間金利0円サービス」を実施中です。
アコムの「30日間金利0円サービス」とは、初回の契約日の翌日から30日間の金利が0円(無料)になるお得なサービスです。
適用されるための条件はすごく簡単で、アコムでの契約が初めての方であれば誰でもサービスの対象者となりますので、気になる方はぜひアコム公式サイトをご覧ください。
アコムの借り方
好きなときに好きなタイミングでお金を借りられないとなにかと不便ですが、アコムのカードローンは借入方法が充実しているのでその心配はありません。
来店不要のインターネット振込では、原則24時間365日いつでもどこでも借り入れが可能です(金融機関により振込実施時間は異なります)。
カードまたは来店での借り入れを希望される方は、近くにあるアコムの店頭窓口やATMのほか全国の提携コンビニATMにてキャッシングが可能です。
種類 | 借入方法 |
---|---|
振込 | インターネット又は電話 |
カード又は来店 | 店頭窓口 |
アコムATM | |
銀行 | |
提携ATM(コンビニ等) |
日本なら全国どこにいても、自身の都合に合わせて好きなタイミングでお金を借りられるのは嬉しいですね。
アコムの返し方
お金を借りるときと同じように、お金を返すときもなるべく時間や手間をかけずに返済したいですよね。
アコムのカードローンは、原則24時間365日いつでも返済が可能です。
アコムのカードローンは、借入方法と同じように返済方法の種類も充実していますよ。
返済方法の種類 | 特徴 |
---|---|
インターネット(インターネットバンキング) | 24時間対応、土日祝日OK、振込手数料無料 |
アコムATM・提携ATM | 24時間対応、土日祝日OK |
振込 | 金融機関の窓口、ATM、インターネットバンキングで返済が可能 |
口座振替(自動引き落とし) | アコム指定の金融機関より毎月6日に自動でお引き落とし |
店頭窓口 | 返済等の相談、手数料無料 |
来店不要のインターネット振込や口座振替(自動引き落とし)による返済も選択できるので、忙しくて時間がない場合でも安心です。
アコムの申込方法
アコムのカードローンは、自身のライフスタイルに合わせて4つの申込方法から選択が可能です。
申込方法 | 受付時間 |
---|---|
インターネット | 24時間365日 |
店頭窓口 | 9:30~18:00(土日・祝日は休業) |
自動契約機(むじんくん) | 9:00~21:00(年中無休、但し年末年始の期間は除く) |
電話 | 24時間365日 |
郵送 | まずはアコムに電話で連絡 |
アコムといえば自動契約機(むじんくん)が有名ですが、現在はインターネットを活用してのWeb申込みが主流です。
インターネットからの申し込みであれば、スマートフォンやパソコンを使って24時間365日いつでもどこからでも自由に申し込みが可能です。
仕事の帰りが遅くなったときでも、帰宅してからゆっくりと申し込みができるのは嬉しいですね。
最後に、アコム公式サイトで推奨されている即日融資までの最短ルートをご紹介します。
アコムの即日融資は簡単3Stepなので、「早急にお金が必要」「急いで借りたい」という方でも安心です。
- インターネットで申し込み
- 審査結果の回答後、インターネット又は来店にて契約
- 振込又はカードで借り入れ
自動契約機(むじんくん)で申し込みから契約まで完了させたいという場合でも、事前にインターネットで申し込みをしておくことをおすすめします。
なぜなら、事前にインターネットで申し込んでおけば移動中にも審査を行なってくれるので時間を有効活用できるからです。また、自動契約機(むじんくん)内にすでに先客がいたときには、その分だけ契約までの時間も遅くなりますので、保険の意味でもあらかじめインターネットで申し込んでおくのがポイントです。
まとめ
アコムは業界No.1のシェアを誇る最大手の消費者金融です。
審査時間は最短30分で完了。申し込みから即日融資までは最短1時間という点も魅力です。
さらに、アコムとの契約がはじめての方は「30日間金利0円サービス」が適用されるので、契約日の翌日から30日間までは利息はかかりません。